ここ最近値下げもあって売れ行きが好調、新色も登場するA1013K。自分自身気が狂ったかのような価格で機種変更できたのでちょっとしたレビューを。
基本的に、au向け京セラの折り畳み携帯はデザインが結構良い。評価できる端末はC313Kからなのだが、外装に関してはこの頃からずっとそこそこ良いレベルを保っていると言えるだろう。A1012Kみたいに下手にソフトで若者に媚びなくても、端末色で一色若者向けの物を用意してくれればいい。全年齢に対して一定の支持は確実に得られていると思うので、今後もムダの無いスッキリとしていながらさわり心地の良い、ある程度高級感のある方向へと向かっていって欲しい。
今回のA1013Kは金属部分以外の部分でもさわり心地が良くなり、塗装のお陰かこれまでの樹脂っぽい感じは払拭され、非常に良くなっている。私が最初にモックを触ったとき、これなら京セラ端末を使ってもいいなと思った理由でもある。一つ欠点があるとするなら、液晶側の厚さと重さ。レンズカバーの制約もあるだろうが、後2〜3mm薄くして軽くしてくれれば殆どパーフェクト。キー側とのバランスが非常に良くなる。頑張って欲しい。
この端末には、カメラカバーというギミックが付いている。カメラカバーによって、カメラ自身にも、端末を向けられ不快に感じる人に対しても保護機能が働く。スライドスイッチの使い心地といい、店頭に並べた時ぱっと見の希求力では少々不利かもしれないが、触ったときにこれの良さは良くわかるだろう。今後、カメラ付きの普及と平行して後継機種ほど評価されるだろう。私としては大満足。是非次の端末にも付けて欲しい。もし進化があるとしたら、現状+スライド後に押すとかのアクション付きか。何に使うかは端末のターゲットに依るだろうけど。しかし、シンプルなままでいるのも選択肢である。触って気持ちいいのはシンプルな物だ。
ボタンの押し心地に関する感覚は個人差があると思いますが、十分良いレベルでしょう。下手に薄型でない分、使いやすくて個人的にはかなり良いと思います。今までの京セラ端末では一番好きな押し心地です。
液晶は十分明るく綺麗。最新ハイエンド端末に載る液晶よりは解像度や色再現で劣りますが、そほど問題になるほどではありません。写真を表示しても十分明るくて綺麗で満足できますし。ローエンドのこの携帯電話にしては、必要十分の明るさと綺麗ではないでしょうか。
液晶の照明設定は利用している機能に応じてかなり細かく設定できます。設定内容は、操作時の照明をHigh、Low、OFFと三段階で設定でき、操作後何秒間でOFFになるかという設定です。ちなみに、OFFでも実際は少し発光しているので暗闇でも見やすくなっています。完全に照明を消すのは節電設定で設定でき、最後の操作から1〜5分後の間で設定できます。一つ苦言を呈するならば、かんたんケータイなんだから一つの操作で全部の照明設定を変えられるようにして、今の設定方法はマニュアル設定モードというようにした方がいいのではないかと思う。
屋外の視認性は悪そうと思いましたが、思ったより見られます。直射日光に当てても透過フィルムっぽい見え方になりますが、視認性はちゃんとあるんですよね。これで良いのですが、変なの。一応、反射型をウリとしているA1012Kより屋外視認性は確実に劣るのですが、室内の明るさを考えると、総合的にはA1013Kの方がいいかなと。
サブディスプレイですが、カメラのファインダーになりませんがカラーです。しかも、バックライトが消えると殆ど見えません。一応、大文字で着信相手を表示したり、時計の表示が大きかったりはするのですが。時計表示の個人的なお勧めとしてはパターン10辺りの後半です。少々かわいい感じですが、数字毎に色が違って数字も大きく時計の表示がわかりやすいです。というか、最初からそういった見やすい時計をデフォルトにした方がいいのでは。
最近、どこの携帯も通話品質より他の機能の搭載を頑張っているわけで。au以前からいろいろなcdmaOne端末を使ってきていますが、特にカラー化以後の端末は通話音質が悪くなっています。よく、加入者数が増えて品質が悪くなって音質も悪くなったとか言われますが、それは殆ど副次的な物で、良いメーカーはいいのです。
これまでの感想だと、ソニー、ソニーエリクソン製端末の音質は今に至るまであまり音質を下げておらず、かなり良いメーカーです。感動したC101Sレベルから少し落ちたものの、現状でも音質の良さは殆ど変わっていません。電波の感度が弱いと言われていましたが、A1101Sでは改善されたそうなので今後の端末にも期待できそう。東芝は大体良から並程度でこちらも音質は良いです。また、東芝は感度が良いという定評も昔からあります。個人的に最悪だと思ったのは、C401SAとC408P。下手したらそこらのPDCより悪いんじゃないかと。ってか、感度と相まって誉められたものじゃない。
さて、京セラA1013Kですが、感度はなかなかいいし、音質も並程度で悪くはない。ただ、受話音量が少々小さいです。正確に調べてませんが、C414Kと殆ど変わってない印象。街中の雑踏だとこれでは聞き取りにくいです。後2ランクぐらい受話音量を上げられるようにして、ある程度受話音量に余裕を持たせて欲しいところ。普段は真ん中ぐらいにして丁度良いぐらいを希望。
今のインターフェースになったのはC414Kからだったと思う。アイコンやメニューのデザインは洗練され、アイコンに文字も表記され説明もポップアップする。この液晶のレベルではもったいないかも。ちなみに、メニューのアイコンは位置替えが出来ます。それなら、他の機能と入れ替える事もできたら良かったのに。
不満としては、マイメニューに関しても普通のメニューと同じく、アイコンとヘルプメニューを利用した物にして欲しかった所。かんたんケータイでもあるし、わかりやすく使いやすい物にすべきだったのではと。メニューとぱっと見の外観で差別化を図り理解しやすくするため、リスト形式を採用するという選択肢にしろ、それならM機能のショートカットでなく、マイメニュー内では番号キーのショートカットにして欲しかった。
機能設定に関しては、デザインが良くなった物のテキスト時代の携帯メニューとあまり変わりません。しかし、使い勝手や階層を意識させる点ではテキストメニューも良い物だとは思います。しかし、もう少し華やかにして欲しいところ。マイメニューはあまりにも殺風景ですし、機能の各メニューに対してもアイコンや説明文を用意して欲しかったところ。また、メニューのフォントに小サイズを選べ無い事も不満。ソニーエリクソンみたいにジョグが無いのだから、一画面に9行表示で番号キーのショートカットをやりやすくできるようにもすればよかったのではと。
オリジナルの機能として絵日記がある。・・・いいんだけど、バックアップが取れないのが。ネット接続して利用できるとかにして欲しかったな。今後、京セラサイト提供のBREWアプリとかでやるなら実現出来るのでしょうが。
通話着信時の話。拡大文字設定していると誰からなのか見やすくて良い。設定によって発信者表示は、「メイン+サブ」、「メイン」、「表示無し」と選べる。しかし、通話着信以外の、メールなどの場合は名前を表示できない。表示できる設定を用意して欲しかった。
何かしら着信があると、確認するまでサブ液晶が点滅してくれる。結構わかりやすくて良い。それとは別に、サブ液晶で着信時の設定というのがあるが、受信処理中の時間だけサブ液晶の表示が変わる。はっきり言って意味がないので、どうせなら着信後サブ液晶の表示が変わるという設定にでもしておいて欲しい。華やかにするなら、サブ液晶待ち受けアニメとかにすべきで。
通話着信時には携帯電話を広げるときのアクションを、「状態継続」、「着信応答」、「サイレント」、「サイレント+バイブ」と選べる点は非常に便利。「サイレント+バイブ」なんかはとりあえず設定しておくと便利なのではと。
着メロに関してはFM32和音+PCM8音と一般的な物。音はそこそこの大きさ。個人的な主観が入りますが、少々高めでシャカシャカしてるかなと。低音が弱い気がする。バイブはちょっと弱いんじゃないかな。
マナーモードはマナーボタンを長押ししてモード設定するときに、標準とオリジナル2つから選ぶ事が出来る。オリジナルはほぼ全て、考えられる要素を細かく設定できるので非常に良い。オリジナル設定の名前を付け替えられると良いとは思ったが、オリジナルは2つまでなので非常に些細な問題だろう。マナーモードに関してはかなり良い出来だといえる。
デフォルトの文字入力はレスポンスや変換能力など、全体的にはいい感じ。特にコピー機能は強力で、コピーされた文章はクリップボードに過去10件分保持さる。張り付ける時には、過去10件のコピーリストから選べて結構便利。通常変換をメインに使うのなら、殆どの人はなんら問題を感じないだろう。入力文字種の変更でも、種類を数字キーで指定できたり、一種類ずつスライドしたりと方法が二種類あって便利。記号入力はいくらか記号を選択して一括で入力できて便利。ただ、選択せずに真ん中のボタンで完了し、カーソルを合わせた1文字を入力といった事も出来るようにして欲しかった。全体的にいえば、普通に使う分で欠点らしい欠点はあまり無い。それどころか、長所が多いだろう。
しかし、予測変換をメインに利用するには注意点がいくらかある。予測変換は初期状態だと語彙が非常に少なく、あまり使いものになるとは言えない。そのため、最初のうちは通常変換を併用して(通常変換の変換結果は予測変換に反映される)語彙を増やしていく必要がある。無駄な語彙を増やさずレスポンスを犠牲にしないといった観点からもこの利用方法をお勧めする。
手っ取り早く語彙を増やす方法として、辞書のダウンロード追加も用意されているのだが、こちらはあまりお勧めできない。辞書はデフォルトだとEZキーを押しっぱなしでアクセスできる『京セラオリジナルサイトK』からダウンロードすることができる。しかし、実用的なのは『ケータイ用語辞書』や『ビジネス用語辞書』、『エリア別方言辞書』ぐらいで、それら以外のものは専門性が非常に高かったり、薄くなっても一個に纏めて欲しい物が多く、全体的な語彙を増やすような目的の辞書が非常に少ない。もちろん専門性の高い辞書もいいのだが、たとえばエリア辞書だとやたら詳しい『関西スポット辞書』よりも、知名度や利用頻度の高い場所を網羅した『全国主要スポット辞書』や、『東名阪スポット辞書』など、薄く広い辞書というニーズを満たす物も必要ではないだろうか。また、ダウンロードした辞書は4つまで組み込んで使えるのだが、4つ全部組み込むと5回キーを押したの4回分の入力しか反映されないなど、予測のもたつきで入力レスポンスが悪くなる。処理能力とのバランスを考えて、登録辞書の最大数を制限する代わりに、追加辞書の汎用性を高くするなどの工夫が欲しいところである。この点、端末を出荷した後でも辞書の改善でなんとかできるのだから、京セラには追加辞書の種類増加などで改善していただきたい。
京セラの一番駄目なところが出ている点がこのメールメニューでしょう。もちろん迷うところは少なく、普通に使う事はできます。しかし、他社に比べて痒いところに手が届く機能が無く、現状では平均以下の評価。
まず、受信メールボックスのリスト表示画面から返信メールの作成を行う事が出来ず、メールの内容を表示→機能→返信と呼び出さなくてはならない。受信メールリストでは左側のソフトキー、メール閲覧画面では真ん中のキーに何も割り振られて無いのだから、そこに返信機能を割り振れば非常に便利だったのに。フォルダ設定をすればさらにワンクリック増えますし、この仕様は問題かと。さらに出来れば、ソニーエリクソン端末みたいに返信方法でアドレス帳を参照して通話やCメールも選べるともっと便利なのですが。
次に、受信メールボックスの表示が大きいフォントで行数が少ないせいもあり、日時/差出人/タイトルの全表示では二件しか表示できない。また、一行表示も選べるが、差出人のみかタイトルだけの表示しか選べない。せめて先頭に日付を付けるか、二行表示で日時と差出人orタイトルを選んで表示、9行表示で二件+次の一件を数行表示といった事をできるようにして欲しかった。
ソートも検索機能もなく、引用設定をしなければ受信メールの本文コピーも出来ない。フォルダ設定をして受信してメールボックスに飛んだときのカーソルは、一番上の受信メールボックス固定。せめて受信したフォルダの上、または受信したメールへ移動して欲しかった。メールを新規作成するときのアドレス入力のデフォルトが直接入力。かんたんケータイなんだから、アドレス入力時に直接入力とアドレス帳参照を選ぶメニューを表示させるぐらいの配慮が欲しい。同時期に出た端末は確かできていたのだが、定型文にフォトメール便の各キャリア向けアドレスが登録されていない。せっかく良いサービスがあるのだから、挨拶文の定型文よりもわかりにくいサービスのアドレスを登録すべきではないか。無論、手動で登録すれば問題ないのだけども。また、この端末は最近のauでは標準となった送信後に待ち受け画面へ戻る機能は搭載されていません。送信したら送信終了を確認する必要があります。
誉めるところ・・・特徴が無くてあまりないんだよな。普通にはちゃんと使えると言うぐらいしか。
最近の表現力が増したWAP2.0ブラウザ搭載機(5000番台、3000番台、1100番以降)と比べて以前からのWAP1.0ブラウザ搭載機は表示が速いと良く言われますが、A1013KはそのWAP1.0ブラウザ搭載機としてもほぼ最速を誇るのではないでしょうか。なにしろ最初の接続時間だけでもこれまでより数秒速く3〜4秒程度、接続後のページアクセスや表示も接続が良好であれば大概が2秒前後と、サクサクショックと呼ばれるドコモの504i端末と同等レベルの速度でWebを利用できます。以前もWAP1.0ブラウザ搭載のC1002Sを使っていたのですが、EZwebが快適なせいで積極的に実用コンテンツをに使う事が増えたため、最近はパケ代がパケット割の無料通信分を越えてしまう事が多くなってしまいました。利用に関してある程度ストレスが減ると、実用コンテンツを本当に実用的に使えて便利なわけで。
A1013Kはcdma2000 1xに対応した携帯電話と言う事でEZwebは14.4kbpsしか出せませんが、モバイル機器に接続して通信した場合は144kbpsを出す事が出来ます。ちなみに、無保証ですが私の持っている初期のPacketOne、64kbps対応PCカード(APC6-40)での通信でも64kbpsを越える値を出す事が出来ました。現行品ではどうなのかは判りませんが、私の試したPacketOneカードは無保証でも理論値として115.2kbpsまでなら対応できるようです。
というわけで、ベストエフォートで最大144kbpsであるcdma2000 1xの最大値を調べる事は対応機器を持っていない都合上調べてはおりません。一応理論値として115.2kbpsを出せるであろうPCカードで接続したところ、静止時に平均して90kbps前後の値を出す事が出来ました。ちゃんと1x対応の接続機器で接続された方の報告からすると、実際は100kbpsを越える値が出るようです。昔に64kbps対応のcdmaOneで計測した時は、静止時に大体58kbps前後でした。cdma2000 1x化によって通信速度はかなり向上したと言えるでしょう。
問題点というには少々おかしいですが、ここまで通信速度が速くなるとパケット料金も調子に乗って使えばうなぎ登りになってしまいます。auには元々割引オプションのミドルパックやスーパーパックがあり、モバイル通信時のパケット料金は標準で0.1円などのモバイル機器での接続に対する優遇措置があります。しかし、これらのプランでも64kbpsが最大のcdmaOneならともかく、144kbpsが最高のcdma2000 1xとなると苦しいと言えるでしょう。NTTドコモのFOMAなど速度は最大364kbpsなのに、モバイル通信時ではauと同等以下のパケット料金しか実現しておらず、問題はさらに深刻です。このまま通信速度だけ無為に上がっても、通信速度に制限を加えたり、経路に圧縮サーバーを通すなど、個人で工夫しなければ気楽に利用する事は難しいでしょう。そういった点から見ても、今後のcdma2000 1xEV-DOやW-CDMAのHSDPAなど、パケット料金を一桁近く下げる事の出来る技術の実用化を一刻も早く望むところです。
スライドスイッチがカメラの起動キー。カメラが起動してからも特に問題になるようなことはない。結構わかりやすいと思います。追従性も動画を撮るわけでもないし、問題は無いだろう。シンプルに使う分にはカメラ付き携帯でも結構使いやすい部類に入るのではないでしょうか。
問題を上げるとすれば、カメラの撮影データを保存するとき、クリアキーを押すか、メニューから取り直しを選ぶかで文面が違うこと。また、撮影時にフレームなどの効果を選んだ場合、やり直しがメニューの下の方でやりにくく、選択すると撮影直後の状態に戻ってしまうこと。私としては、撮影直後の場合クリアキーは撮り直しと同じ文面で、効果を加えた際のクリアキーはやり直しで一つ前に戻るようにして欲しい。メニューでも、一つやり直すを上の方に持ってきて、撮影直後に戻すというのも加えて欲しい。
下の画像を見て貰えば判ると思いますが、11万画素CMOSとしては非常に良好な画質ではないでしょうか。ただ、メモ的な利用を考えるとマクロ機能が無いのは辛いですが。
標準撮影と、ズーム撮影。